3月2日~3月11日、4月26日~4月30日の2回、ミャンマー現地で活動しました。
3月はヤンゴン総合病院の訪問と総合病院を拠点として活動中の梅崎利通氏、及び理学療法士の田中謙次氏と共に訪問リハビリテーションを2件、総合病院でミャンマーの理学療法士達に技術指導のワークショップ(今回は肩の触診と治療法)を行い、さら国立リハビリテーション病院を訪問してボッチャのユニバーサルスポーツとしての体験会を実施しました。
また、梅崎氏のニンジゴン老人ホームでの活動およびタンリン地区の僧院クリニックでの活動に同行し、主として高齢者の腰・膝・肩痛に対処しました。
4月の訪問は、ミャンマーリハ医学会(ヤンゴン総合病院)とJICAが主催した理学療法士リフレッシャーズ研修会として行われたOTセミナー(作業療法技術・知識の啓発講習)への協力として、日本だけでなく広く海外でも作業療法に関する啓発活動に奔走されている片麻痺当事者の葉山靖明氏を講師として紹介、片麻痺者のロンジー(ミャンマーの民族衣装)着用技術を検討するワークショップも実施し、好評を得ています。
また、ニンジゴン老人ホームと僧院クリニックでのボランティアも引き続き行いました。
※ボッチャとは
「 ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。
障害によりボールを投げることができなくても、勾配具(ランプ)を使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できます。
競技は男女の区別のないクラスに別れて行われ、個人戦と団体戦(2対2のペア戦と3対3のチーム戦)があります。」(一般社団法人日本ボッチャ協会より)
ボッチャは定義の通り、パラリンピック等では重度障害者の競技として行われていますが
ミャンマーで体験会として行っているのは、ユニバーサル(インクルーシブ)スポーツとしての側面に注目しています。
すなわち、障害の種類・軽重、ある・無し、年齢や性別等を問わず誰でも一緒に楽しめるスポーツとしてボッチャを選びました。
インクルーシブな社会を広めるための一助として有効と思われます。
(ミャンマー事業リーダーの大塚さんからご報告をいただきました。)
リハ病院でのボッチャ体験会
総合病院でのワークショップ
葉山さんをお迎えしてOTセミナー
ニンジゴン老人ホーム
僧院クリニック
タンリン地区(ヤンゴン中心部からバスを2回乗り継いで約1時間半)に僧侶が建てたクリニックがあるのですが、建物と少々の設備のみで人材がありません。
ヤンゴン市内の医療職がボランティアとして週一回、地域住民の診療や相談・指導を行っており、そこにリハビリ職種として参加。主に膝・肩・腰等の痛みや障害に対処しました
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